米Facebook傘下の写真共有サービスInstagramは現地時間2014年12月10日、同社サービスの月間アクティブユーザー数が3億人を突破したと発表した。同社は今年3月に月間アクティブユーザーが約2億人になったと発表しており、約9カ月で50%増えたことになる。また先ごろ米Twitterが公表した今年9月末時点の月間アクティブユーザー数は2億8400万人だった(関連記事:TwitterのQ3決算は売上高倍増だが赤字拡大、ユーザー伸び率が鈍化)。

 Instagramの共同創業者で、最高経営責任者(CEO)のKevin Systrom氏によると、同社サービスでは現在1日当たり7000万以上の写真とビデオが共有されている。また同氏は米Wall Street Journalの取材に応じ、Instagramユーザーのうち2億1000万人が米国外のユーザーだと述べている。モバイルアプリを多言語に対応させたこと、各国それぞれの著名人に利用を促したことが、米国外ユーザーの増大につながったとしている。

 Instagramは米スタンフォード大学卒業生のKevin Systrom氏とMike Krieger氏が2010年10月に立ち上げた。2012年4月にFacebookが同社の買収を発表。同年9月に買収手続きが完了し、その半年後の2013年2月末には月間アクティブユーザーが1億人に達するなど、Facebookの傘下に入った同社は利用者を着実に増やしてきた。

 Wall Street Journalによると、Instagramは半年前に広告表示を始めた(関連記事:Instagram、数カ月以内に広告表示を開始、当初は米国から)。Systrom CEOはWall Street Journalに対し、「今後のInstagramは、Facebookにとって単なる若年層ユーザー減少の歯止め役だけではなく、広告収入の面でも貢献する」と述べている。

 なお同氏は公式ブログへの投稿記事で、さらなる利用者拡大に向けた2つの取り組みを開始すると発表した。1つは認証バッジの導入。ユーザーが自分の探している本物の著名人アカウントに容易にアクセスできることが重要だと同氏は述べている。この認証バッジは数日中にも開始するという。

 もう1つは、偽アカウントやスパムアカウントの排除。こちらは今年から作業を進めていたが、まもなくそれが完了するという。こうしたアカウントは今後も継続的に削除していく。これに伴い一部のユーザーはフォロワー数が減少するが、その場合はアプリ内で通知を出し、詳細情報の掲載先を案内するとしている。

[Instagram公式ブログへの投稿記事]