米連邦航空局(FAA)は現地時間2014年12月10日、商用目的の小型無人飛行機(ドローン)に対する規制免除を求める申請5件を承認したと発表した。米Amazon.comの申請は対象に含まれていない。

 今回規制免除が認められたのは米Trimble Navigation、米VDOS Global、米Clayco、米Woolpert(2件申請)の4社で、これら企業は航空測量、建設現場の監視、石油リグのフレアスタック点検などにドローンを使用する。

 FAAはこれ以前に、映像制作会社7社に対して撮影用ドローンの使用を認めている。なお現時点でFAAには167件の規制免除申請が寄せられているという。

 Amazon.comはドローンを用いた配送システム「Amazon Prime Air」の計画を進めており、今年7月に同システムの実用化に向けて屋外で試験飛行が行えるようFAAに許可を申請した(関連記事:Amazon.com、ドローン配送システムの屋外テスト許可をFAAに申請)。

 米メディアの報道(USA TODAY)によると、Amazon.comは今週FAAに宛てた書簡で、同社のドローン飛行試験が屋内から屋外に移る段階にあり、FAAの許可が受けられなければ、米国外で試験を実施する可能性があることを示唆している。

 FAAは商用ドローンに関する規則策定に取り組んでおり、年内に規則案を発表する見込み。米国議会は2015年9月までに具体的な規制を定めるようFAAに命じている。

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