写真1●「IBM MobileFirst for iOS」の公式サイト
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写真2●「Passenger+」の使用イメージ
写真2●「Passenger+」の使用イメージ
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 米Appleと米IBMは現地時間2014年12月10日、両社の提携に基づく企業向けソリューション「IBM MobileFirst for iOS」(写真1)の第1弾となる一連のアプリケーションを発表した。

 2社は今年7月に企業分野における広範な提携を発表。「iPhone」や「iPad」でIBMのビッグデータおよび分析機能を利用可能な、100以上の業界に特化した企業向けソリューションを構築するとしていた(関連記事:AppleとIBMが企業分野で広範な提携、iOSアプリの共同開発など)。

 今回発表したアプリケーションは、旅行および交通機関に特化したものが2種類、銀行および金融サービス向けが2種類、保険業界向けが1種類、政府機関向けが2種類、小売り販売向けが2種類、電気通信向けが1種類と、合計10種類。

 例えば客室乗務員向けの「Passenger+」(写真2)では、フライト中に遅れが生じた場合、乗客の中に要人がいるか、乗り継ぎ便に間に合わない人は誰か、代わりに予約できる便があるか確認して適切に対応できる。

 これらアプリケーションは企業および組織に応じてカスタマイズ可能で、IBMのクラウドサービスを介して導入、管理、アップグレードが簡単に行える。すでに米Citi、カナダAir Canada、米Sprint、メキシコBanorteなどが導入を表明しているという。

 なおAppleとIBMの提携では、IBM MobileFirst for iOSを補完するものとして、IBMのクラウドプラットフォーム「Bluemix」を通じてデータ分析、クラウドストレージ、デバイス管理、セキュリティなどのサービスを提供するほか、24時間体制の企業向けサポートサービス「AppleCare for Enterprise」、調達から管理を支援するパッケージサービスなどでも協力する。

[発表資料(Appleのプレスリリース)]
[発表資料(IBMのプレスリリース)]