日本IBMは2014年12月9日、インキュベーションプログラム「IBM BlueHub」の運営協力会社である起業支援などを行うサムライインキュベートと共同で「IBM BlueHub 決起会」を開催、支援企業5社を発表した(写真1)。

写真1●「IBM BlueHub」の関係者と日本IBMの支援先スタートアップ企業5社の代表。支援先スタートアップ企業は最前列右からセフリ代表の春山慶彦氏、ジーンクエスト代表取締役の高橋祥子氏、Brand-Pit代表のTT Chu氏、Link Sports代表取締役CEOの小泉真也氏および小泉氏後ろのテラスマイル代表取締役CEO&Founderの生駒祐一氏
写真1●「IBM BlueHub」の関係者と日本IBMの支援先スタートアップ企業5社の代表。支援先スタートアップ企業は最前列右からセフリ代表の春山慶彦氏、ジーンクエスト代表取締役の高橋祥子氏、Brand-Pit代表のTT Chu氏、Link Sports代表取締役CEOの小泉真也氏および小泉氏後ろのテラスマイル代表取締役CEO&Founderの生駒祐一氏
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 決起会で、日本IBM マーケティング&コミュニケーションズ デマンド・プログラム 理事のキャサリン・ソラッゾ氏が同社の支援を説明。「IBMが持つ力を後ろ盾としてビジネスを進めてほしい」と強調した(写真2、関連記事:サムライインキュベート、日本IBMと共同のスタートアップ支援内容発表、募集を開始、関連記事:日本IBMがスタートアップ企業支援を開始、サムライインキュベートやツクルバと協力)。

写真2●日本IBMの支援を説明する同社マーケティング&コミュニケーションズ デマンド・プログラム 理事のキャサリン・ソラッゾ氏
写真2●日本IBMの支援を説明する同社マーケティング&コミュニケーションズ デマンド・プログラム 理事のキャサリン・ソラッゾ氏
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 具体的には、日本IBMおよびサムライインキュベートが協力し、法人営業の戦略・マーケティング支援、ビッグデータのインプットや分析・活用の仕方(アウトプット)の支援、デザイナーによるメンタリング、外部メンターのノウハウを活用した経営戦略支援、ハッカソンや勉強会の開催などをプログラム期間中に提供する。

 支援企業に選定されたのは次のスタートアップ企業。スマートフォンに専用GPS機並みの機能を持たせる登山・アウトドア向けサービス「YAMAP」を提供するセフリ(福岡市・中央区)、画像認識技術を用いてソーシャルネットワークなどに投稿された写真からブランド品や食品などを解析してマーケティングなどへの応用を狙うBrand-Pit.com(東京都・中央区)、農業経営に重点を置きリコメンド型農業ERPを手掛けるテラスマイル(宮崎県・宮崎市)、遺伝子解析サービスを提供するバイオベンチャーのジーンクエスト(東京都・文京区)、野球やサッカーなどのチームスポーツのマネジメントアプリの普及を目指すLink Sports(川崎市・幸区)の5社(写真3)。30社の応募から書類選考、面接を経て選ばれた。

写真3●支援先スタートアップ企業のサービスを2020年までに日本を代表するサービスにするとの目標を掲げるBlueHubのメンターで日本IBM ソフトウェア事業本部 パートナーソリューション事業開発 ビッグデータ&アナリティクス アーキテクトの中林紀彦氏
写真3●支援先スタートアップ企業のサービスを2020年までに日本を代表するサービスにするとの目標を掲げるBlueHubのメンターで日本IBM ソフトウェア事業本部 パートナーソリューション事業開発 ビッグデータ&アナリティクス アーキテクトの中林紀彦氏
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