Arista NetworksのWebサイト
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 米Cisco Systemsは現地時間2014年12月5日、米Arista Networksが同社の特許と著作権を侵害しているとして、米カリフォルニア州北部の連邦地方裁判所に2件の訴訟を提起したと発表した。Ciscoは、AristaがCisco製品の重要な発明を「繰り返し広範にわたってコピーしている」と非難。そうした行為をやめさせるために「慎重かつ周到に検討した結果」、訴訟に踏み切ったとしている。

 Ciscoは、同社が保有する14件の特許に基づく12種類のプロプライエタリーな機能をAristaの製品が不正に組み込んでいると主張。特許の申請者は、かつてCiscoの従業員で現在Aristaに勤務している個人、あるいは現在Aristaに勤務している人がCisco在籍当時にその部下だった個人などだという。

 またCiscoは、同社のユーザーマニュアルの複数の章が、文法的間違いも含めて丸ごとAristaの文書に利用されていることから、Aristaの著作権侵害が意図的であると主張。さらに、Ciscoの「IOS」ソフトウエアの500以上のコマンドがそっくりそのままAristaの「EOS」ソフトウエアに使われていることも指摘した。

 CiscoのMark Chandler顧問弁護士は「当社は常に競争を歓迎している。Cisco競合社の多くが、元Cisco社員によって設立され、この数年で急成長しているが、それ自体を訴訟の理由として考えたことはない。またArista製品について、Ciscoが現在使用していない機能に関する特許を問題視するつもりはない」と説明。今回の訴訟の対象は、Ciscoが現在出荷している製品に実装されている重要な独自機能に関する特許であることを強調している。

 米Wall Street Journalの報道によると、Aristaは元Cisco幹部が立ち上げた企業で、半年前に上場を果たした。その企業価値は約50億ドルと見積もられている。

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