写真●SmoothSpaceによるビデオ会議の様子(出典:NECネッツエスアイ)
写真●SmoothSpaceによるビデオ会議の様子(出典:NECネッツエスアイ)
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図●SmoothSpaceのシステム構成(出典:NECネッツエスアイ)
図●SmoothSpaceのシステム構成(出典:NECネッツエスアイ)
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 NECネッツエスアイは2014年12月5日、立体面に映像を投影するプロジェクションマッピングの手法によってビデオ会議の臨場感を高めるビデオ会議システム「SmoothSpace」(写真)の販売を開始した。部屋の隅にある二つの壁に二つのプロジェクターで映像を投影することによって、その先に部屋が続いているかのように見せる仕組み。価格はプロジェクションマッピングを利用する拠点当たり400万円(SI費と工事費を除く)からで、工事費は拠点当たり100万円以上。販売目標は今後3年間で100セット。

 SmoothSpaceは、プロジェクトマッピングの手法を利用することによって、異なる拠点の映像を手元にあるかのように見せるビデオ会議システムである。部屋の四隅にあるデッドスペースを利用し、隅で交差している二つの壁にそれぞれ2個のプロジェクターから遠隔拠点の映像を投影する。これにより、遠隔拠点が同一フロアーに連続して続いているように見える。「対話相手の顔だけでなく空間そのものを映し出し、オフィスが丸ごとつながる」(同社)という。

 ビデオ会議システムは、米ポリコム製のものを使う。プロジェクションマッピングを実施する拠点では、左面の投影/送信に使うビデオ会議端末と、右面の投影/送信に使うビデオ会議端末の2台のビデオ会議端末を設置する()。この2台のビデオ会議端末の映像を合成し、整形した上で二つに分配し、左面投影用のプロジェクターと右面投影用のプロジェクターの2台のプロジェクターで投影する。