米Barnes & Nobleは現地時間2014年12月4日、同社子会社のNOOK Mediaに関する米Microsoftとの関係を解消することを明らかにした。国際的なコンテンツ取得および販売に関する義務などを含む商業的合意を解除する。またBarnes & Nobleは、Microsoftが保有するNOOK Media株式すべてを買い取る。

 NOOK Mediaは、2012年10月にBarnes & Nobleの電子書籍端末「NOOK」関連の事業と大学向け事業を分離して設立した。立ち上げの際にMicrosoftは3億ドルを出資し、NOOK Mediaの株式の17.6%を取得した(関連記事:MicrosoftがBarnes & Noble子会社に3億ドル出資、電子書籍事業で戦略的提携)。

 米Wall Street Journalによると、現時点のMicrosoftのNOOK Media株式保有率は16.8%で、Barnes & Nobleは現金と株式で約1億2500万ドルを支払う。Barnes & Nobleは、書店およびオンラインストアを含む小売り事業とNOOK Media事業を2つの上場企業として分割する計画を明らかにしており、NOOK Media株式の取得によってこの計画を推進する。分割は当初2015年3月を目処としていたが、8月末までの完了を目指す。

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