米Microsoftは現地時間2014年12月1日、スマートフォン向け電子メールアプリケーションの米Acompliを買収したと発表した。これによりモバイル向け「Office」の提供をいっそう推進する。

 同買収に関しては、Microsoftが公式ブログに投稿しようとしたことがRSSフィードを介して米メディアの気づくところとなり、近いうちに正式発表がある見込みだと11月末に報じられていた(関連記事:Microsoftがモバイル電子メールアプリのAcompliを買収か)。

 Acompliは立ち上げからわずか18カ月の新興会社で、ビジネスユーザーによる使用を想定したモバイル電子メールアプリケーションを手がけている。同アプリケーションはカレンダー機能を統合し、クラウドストレージからのファイル共有が手軽に行えることなどが特徴。Microsofrtの「OneDrive」「Exchange」「Office 365」「Outlook.com」などに対応するほか、「Dropbox」「Google Drive」「iCloud」などをサポートする。iOS版とAndroid版が提供されている。

 MicrosoftはAcompli買収について、「人々がモバイルデバイスでより多くのことを成し遂げられるようにするという当社全体にわたる取り組みの一環」と述べている。Acompliの技術および人材を獲得することにより、モバイルデバイスにOfficeの全能力をもたらす作業を加速させるとしている。

 両社とも買収の詳細な条件について明らかにしていないが、米New York Timesは関係筋からの情報として、Microsoftが約2億ドルを支払ったと報じている。

[発表資料(Microsoftの公式ブログ)]
[発表資料(Acompliの公式ブログ)]