写真●ジェイアイエヌが開発するメガネ型ウエアラブル端末「JINS MEME」。眼球の周りの電位の変化を取得できる
写真●ジェイアイエヌが開発するメガネ型ウエアラブル端末「JINS MEME」。眼球の周りの電位の変化を取得できる
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 JINSブランドで知られるジェイアイエヌは2014年11月27日、同社が開発するメガネ型ウエアラブル端末「JINS MEME(ジンズミーム)」の学術研究者向けパック「JINS MEME ACADEMIC PACK(アカデミックパック)」を2015年4月下旬に提供開始すると発表した(関連記事:JINSが“自分の内面を見る”メガネ、眼電位から眠気や疲れを可視化))。

 JINS MEMEはジェイアイエヌが2014年5月に発表した、三点式眼電位センサーを搭載するウエアラブル端末。同センサーは眼球の周りの電位の変化を取得でき、スマホのアプリを通じて疲れや眠気などを可視化できる。加速度・角速度センサーも内蔵しており、装着者の体軸のブレなども取得して解析できる。同社は、2015年春の一般向け発売に向けて開発を進めている。

 JINS MEME ACADEMIC PACKで提供する端末は一般向けのJINS MEMEとは異なり、学術研究向けの特別なファームウエアを搭載する。端末が取得するデータをAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を使わずに取得・分析でき、利用者は学術研究目的で解析できる。

 具体的には、各種センサーが取得した眼電位の信号や体軸のブレなどのデータを、解析・編集される前の状態で出力できる。出力したデータは付属のソフトウエアを用いて閲覧可能で、CSV形式での出力もできる。

 ACADMIC PACKの提供価格は50万円(税別)。学術研究向け仕様の端末2台と、付属のソフトウエア、充電用のマイクロUSBケーブルなどで構成する。付属ソフトウエアの対応OSはWindows 8.1。学生、教職員、教育機関および研究機関の利用者を対象としており、ジェイアイエヌが購入者の所属を確認する場合があるという。