博報堂DYメディアパートナーズと博報堂は2014年11月25日、博報堂DYグループのTメモが運営する、CM視聴プラットフォーム「FiLMiL」でのCM掲載枠の本格販売を開始すると発表した。

 FilMiLは、スマートフォンのアプリ経由で配信されるCM視聴やアンケートへの回答などでポイントがもらえるサービス。これまでも、「FiLMiLポイント」が貯まり、それをiTunesカードやAmazonポイントなどと交換できる仕組みを用意していたが、11月25日からTポイントへの交換を可能とした。これを機に、販売を本格化させることとした。

 具体的には、「CM 1視聴」「視聴完了後のアンケート回答」などで、FiLMiLポイントを付与する。1視聴あたり10ポイントである。FiLMiLの10ポイントで、Tポイントの1ポイントに交換できる。

 なお、1日に視聴可能なCM数は最大20本とする。Tポイントは1カ月で最大620ポイント貯まることになる。今後はCM視聴やアンケート回答で、直接Tポイントが貯まる仕組みを目指す。

 広告主に対しては、「最後までCMを見ることで1視聴とカウントする」ことなどから、CMを能動的に最後まで、じっくりと見てもらうことが可能な仕掛けであることをアピールする。また、視聴者にクイズやアンケートを行うことにより、CMクリエイティブの評価や複合接触効果を知ることが可能とする。

 さらには今後、CM接触者の視聴からの態度変容、購買行動などを把握する取り組みも行っていく予定である。

 なお博報堂が実施したFiLMiL利用者への調査では、同プラットフォームでCM視聴した場合、テレビのみでの視聴に比べて「好感度」「利用・購入意向」などの数値が大きく向上したという。能動的なCM視聴であるため、各種ブランドへの理解や認知が進むと考察する。

[発表資料へ]