米Googleと技術系企業の連合体Rockstarが、カナダNortel Networksから引き継いだ特許を巡る訴訟で和解した。米テキサス州東部の連邦地方裁判所が、現地時間2014年11月17日に公開した資料から明らかになった。

 Rockstarは、経営破綻したNortelの特許オークションが2011年に実施された際、米Appleや米Microsoft、米EMC、スウェーデンEricsson、カナダResearch In Motion(現BlackBerry)、ソニーなどによって結成された企業連合。Googleと入札争いの末、約45億ドルで大量の特許を落札した。

 Rockstarは2013年10月、Googleのほか、Android搭載端末を手がける台湾ASUSTeK、台湾HTC、韓国LG Electronics、韓国Samsung Electronics、中国ZTEなどがNortel特許の7件すべてあるいは一部を侵害しているとしてテキサス州の地裁に提訴。Googleは対抗措置として、2013年12月にカリフォルニア州北部の地裁にRockstarを相手取って訴訟を起こしている(関連記事:Google、Android陣営を特許訴訟で攻撃する企業連合を提訴)。

 今回、Rockstarは拘束力のあるタームシート(条件概要書)を作成し、「当事者間で論争されていたすべての問題について原則合意した」と11月12日に裁判所に報告した。45日以内に最終合意に至る見通し。

 なお、Rockstarが今回、Android搭載端末ベンダー各社と和解合意したかどうかについては、明らかになっていない(英Reutersの報道)。