廉価スマートフォンで急成長する中国Xiaomi(小米科技)は関連投資会社とともに、中国検索大手Baidu(百度)の動画サイト「iQiyi(愛奇芸)」に3億ドルを出資する。複数の海外メディア(米Wall Street Journal米Forbes英Financial Timesなど)の報道によると、Xiaomiは現地時間2014年11月19日、同社のLei Jun(雷軍)会長兼最高経営責任者(CEO)が設立した中国ベンチャーキャピタルShunwei China Internet Fund(順為基金)と共同でiQiyiに投資する計画を発表した。

 Xiaomiはこの投資により、iQiyiにとってBaiduに次ぐ大株主になるという。XiaomiとiQiyiはコンテンツ開発に共同で取り組むほか、インターネット技術に関しても協力する。

 Xiaomiは、「iQiyiへの投資は主にコンテンツが目的だ」と述べている。同社はスマートフォン以外に、セットトップボックスやスマートテレビを手がけており、ビデオコンテンツに10億ドルを投じる戦略を今月初めに明らかにした。

 iQiyiは中国第2位のビデオサイトとされており、中国第1位の「Youku Tudou(優酷土豆)」についても、Xiaomiは株式を購入する計画を先週発表している。なお、中国Alibaba(阿里巴巴)と中国Yunfeng Capital(云鋒基金)は今年4月、合計約12億2000万ドルでYouku Tudouの株式のそれぞれ16.5%と2.0%を取得している。