メディアキャストは、データ放送のイベントメッセージ機能を使ったツイッター連動の導入事例を、2014年11月19日~21日に幕張メッセで開催中の「国際放送機器展(InterBEE2014)」でデモしている。同社のイベントメッセージ送出装置を導入した中京テレビ放送が、中京エレクトロンと一緒にシステムを開発した。

 イベントメッセージは、放送局から受信機のデータ放送領域に対してトリガー信号を送信し、強制表示などの制御が可能で、放送局側から放送波を使って視聴者の受信機を瞬時に制御できる唯一の機能である。今回開発したシステムでは、イベントメッセージのプライベートデータ領域に、考査済みのツイッターのメッセージを乗せて送信する。受信機は、イベントメッセージを受けて、文字を表示する。BMLによるプログラムは文字表示料金を示す背景プレート程度であり、非常に簡単にツイッター連動を実現できるという。

 メディアキャストは2014年11月13日に、中京テレビ放送と、札幌テレビ放送へ、イベントメッセージ送出装置「SparkMUX」をそれぞれに納入し本格稼働を開始し、地域情報生番組における双方向企画の演出に利用されていると発表していた(発表資料)。

 なお、デモでは同社が開発中の双方向番組用クラウドステーション「MS2」(仮称)によるセカンドスクリーンのデモなども実施している。