日本デジタル配信(JDS)は2014年11月19日、入間ケーブルテレビと旭川ケーブルテレビ、イッツ・コミュニケーションズの各ケーブルテレビ事業者と共同で、次世代放送サービスの取り組みとして多チャンネル放送のIP伝送方式による試験放送を開始したと発表した。IP-STBとタブレット端末(宅内/宅外)を用いて、四つの機能を試験的に提供する。

 具体的な機能の内容は、「ポータル画面」(IP-STBとタブレット端末向けのものをそれぞれ用意)、「見逃し番組視聴」(過去72時間前の番組まで視聴可能)、「最初から視聴・一時停止・早送り・早戻し」(放送中の番組で各種操作が可能)、「セッションシフト」(途中まで視聴した見逃し番組を別の端末でその続きから視聴可能)である。これらの機能は、六つの試験対象チャンネル(「囲碁・将棋チャンネルHD」「CNN/US HD」「ショップチャンネル」「釣りビジョンHD」「ディズニー・チャンネル」「FOODIES TV」)で利用できる。

 最大300世帯のケーブルテレビ加入者の協力を受けて、試験用IP-STBとタブレット端末で次世代放送サービスの視聴並びに高機能化された付加価値サービスを体験してもらう。今回の試験放送は、IPリニア放送サービスの事業性および実現方法を検証することを目的として、2015年6月まで実施する。

[発表資料へ]