トレンドマイクロは2014年11月19日、セキュリティ機能をクラウド経由で提供するサービス群「Trend Micro Security as a Service」のラインアップを拡充し、新たに二つの製品を順次提供すると発表した。一つは、クラウド型のWebゲートウエイサービス「InterScan Web Security as a Service」(IWSaaS)であり、2015年第1四半期に提供する。もう一つはクラウド型のセキュリティ機能とオンプレミス型のUTM装置を組み合わせた「Cloud Edge」であり、2014年12月に提供する。
新サービスの一つ、IWSaaSは、Webゲートウエイ機能をクラウド上で提供するサービスである(図)。インターネットにWebアクセスする際に、必ずIWSaaSを介してアクセスするようにして使う。これにより、Webアクセスにともなう危険から守る。危険なWebサイトへのアクセスをURLフィルタリングによって防いだり、Webダウンロードするファイルに含まれるウイルスを検知して駆除したり、マルウエアが通信する外部サイトへのWebアクセスを遮断したりできる。
IWSaaSの参考価格(税別、以下同)は、1ユーザー当たり年額3500円から。
もう一つの新サービス、Cloud Edgeは、クラウド型で提供するセキュリティサービスと、オンプレミスに設置するファイアウォール/UTM装置を組み合わせて提供する総合セキュリティ対策製品である。UTM装置の運用管理機能もクラウド型で提供する。クラウド型で提供するセキュリティ機能としては、前述したWebゲートウエイのIWSaaSと同等の機能を提供できる。
Cloud Edgeは、専任のシステム管理者を置けない中小企業などに向く。オンプレミスに設置するUTM装置として、まずは社員100人までの企業に向いた「モデル100」を用意した。今後、この他のモデルも用意する予定。参考価格は、UTM導入時の初期費用が28万円(モデル100の場合)で、各種セキュリティ機能のライセンス料と管理運用費は個別見積もり。