勤怠管理や経費精算のクラウドサービス「TeamSpirit」を提供するチームスピリットは2014年11月21日、領収書に関する新サービスを発表した。「Uber 領収書登録サービス」「領収書スマホ登録サービス」「BOX 領収書保管サービス」の三つで12月から提供を開始する。いずれもTeamSpiritの経費精算と連携するサービスである。

 TeamSpiritは、米Salesforce.comのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Force.com」上に構築されたサービスで、モバイル向けのアプリ開発・提供・利用・管理環境である「Salesforce1」に統合して利用できる。今回の「Uber 領収書登録サービス」「領収書スマホ登録サービス」は、いずれもSalesforce1 モバイルアプリから利用する。

 「Uber 領収書登録サービス」は、米Uber Technologiesのハイヤー/タクシーの配車サービスと連携する機能を提供する(写真)。Salesforce1 モバイルアプリからUberが提供するAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を介して「Uber」アプリを起動。CRMに登録している取引先から行き先を指定し、タクシーやハイヤーの配車を依頼できる。Uberは降車時に移動ルート付き領収書を登録ユーザーのメールアドレスに送付する。この領収書をTeamSpiritに自動で取り込み、経費精算できる。

写真●Salesforce1 モバイルアプリからUberアプリを起動
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写真●Salesforce1 モバイルアプリからUberアプリを起動
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写真●Salesforce1 モバイルアプリからUberアプリを起動

 「領収書スマホ登録サービス」は、領収書をスマートフォンのカメラ機能を使って読み込み、日付や金額などの文字をデータ化する機能を提供する。手書き文字にも対応する。読み取ったデータはTeamSpiritに自動で取り込める。前述の「UBER 領収書登録サービス」も含め、領収書のイメージ付きで経費精算できる。

 「BOX 領収書保管サービス」は、TeamSpiritの経費精算機能を使って登録した領収書のイメージデータを、米Boxが提供する企業向けクラウドストレージサービス「Box」に保管するサービスである。ワークフローで承認された経費の証憑(領収書など)を保管するもので、2015年に予定されている領収書の電子保存に関する政府の規制緩和方針を念頭に置いたサービスである。

 「Uber 領収書登録サービス」と「BOX 領収書保管サービス」はTeamSpiritのユーザーであれば料金は無料。Uberへの登録やタクシー/ハイヤーの料金、Boxとの契約、Boxの料金は別途必要となる。「領収書スマホ登録サービス」はTeamSpiritのユーザーであっても別途料金(個別見積もり)が発生する。なお、TeamSpiritの料金は1ユーザーにつき月額600円(税別)。初回導入時に初期登録料が1組織あたり15万円(税別)かかる。