クラウド型のマニュアル作成サービス「Teachme Biz」を提供するスタディストは2014年11月18日、日本マイクロソフトと協業し、Teachme BizのWindows ストアアプリを開発すると発表した。2015年2月末にWindows ストアで公開する予定である。また大手企業の要望に応えるため、現在「Amazon Web Services(AWS)」で稼働しているTeachme BizのサービスをMicrosoft Azure上にも移植する計画。「Azure上で動く専用のTeachmeを用意する」(スタディスト代表取締役の鈴木悟史氏)としている。

 Teachme Bizは、スマートフォンのカメラで手順を撮影していくだけで簡単にマニュアルが作成できるサービス。スマートフォン、タブレット、パソコンなどマルチデバイス環境で活用できる。現在約1500社が利用しており、その中には損害保険ジャパン日本興亜(損保ジャパン日本興亜)のような大手企業も含まれる。

写真●「Teachme Biz」のSLAを公開
写真●「Teachme Biz」のSLAを公開
[画像のクリックで拡大表示]

 スタディストは日本マイクロソフトの技術支援を受け、Windowsタブレット「Surface Pro 3」などでの利用を想定したネイティブアプリを提供する。現在Windows ストアでは、マニュアルの閲覧のみができるアプリを公開しており、今回はマニュアル作成も可能なフルバージョンのTeachme Bizを開発する。

 スタディストは、Teachme BizのSLA(サービス・レベル・アグリーメント)を公開するなど(写真)、ベンチャー企業のクラウドサービスとしては大手企業への導入を強く意識している。同社は情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013」も取得済みである。今回の日本マイクロソフトとの協業で、マーケティング面でも連携し、導入拡大を図る。