ユニファイド・サービスは2014年11月13日、ポータルソフトを使ってSalesforce CRMと社内業務アプリケーションを一つの画面に統合するためのソフトウエア部品「SalesforceCRM連携ポートレット」()を発売した。価格(税別)は、複数のポートレット(画面部品)がセットになって10万円。ポートレットを用いて企業ポータルを構築するSIサービスも別途50万円から提供する。販売目標は、社員数が数百人以上の企業を中心に、今後3年間で30社以上。

図●SalesforceCRM連携ポートレットの概要(出典:ユニファイド・サービス)
図●SalesforceCRM連携ポートレットの概要(出典:ユニファイド・サービス)
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 SalesforceCRM連携ポートレットは、オープンソース(OSS)のポータルソフト「Liferay」で利用可能な画面部品である。これを使うと、CRM(顧客関係管理)のクラウドサービスであるSalesforce CRMから顧客や商談のデータを取得して、ポータル画面に表示できる。Salesforce CRMのToDo、リード、取引先、取引先責任者、ダッシュボード、と連携するポートレットを標準で提供する。社内システムのデータをSalesforce CRMのデータと同じ画面内に表示することで、これらのデータを合わせて閲覧したり分析したりできる。

 前提となるLiferayは、OSSのWebポータル構築ソフトである。商品カタログや価格情報などのデータをWebページとして作成しておけば、ポータルにアクセスする社員に対して常に最新の情報を配信できる。社員の部署や役職に応じて表示する内容を変えたり、アクセスできる範囲を制限したりできる。

 SalesforceCRM連携ポートレットに含まれるポートレットは、の通り。

表●SalesforceCRM連携ポートレットの一覧
ポートレット名概要
Salesforce-取引先検索Salesforce CRMの取引先情報を検索、一覧表示
Salesforce-商談検索Salesforce CRMの商談情報を検索、一覧表示
Salesforce-見込み客連携Salesforce CRMの見込み客情報をLiferayに表示
Salesforce-ダッシュボード連携Salesforce CRMのダッシュボードをLiferayに表示
Salesforce-ToDo連携Salesforce CRMのToDo情報をLiferayに表示
Salesforce-カレンダー連携Salesforce CRMのカレンダーにリンク
Salesforce-ドキュメント連携Salesforce CRMのドキュメントをLiferayに表示
Salesforce-出退勤連携出退勤を登録し、Salesforce CRMの行動履歴に連携
Salesforce-行動予定連携Salesforce CRMの行動予定をLiferayに表示