富士通と電通は2014年11月13日、社内外のビッグデータを活用して企業のマーケティング活動を支援するサービスの提供を開始したと発表した。富士通のビッグデータ分析技術と電通が持つ独自の調査データを組み合わせ、企業のマーケティング活動全般を支援する。

 新サービスはチーム編成から仮説立案、データ収集・分析、施策立案・実証というマーケティングプロセス全体を支援することが特徴だ。例えば、新商品を発売する際に、既存製品の稼働状況や売り上げ、顧客情報といったデータに、電通が保有する消費者の生活や関心、視聴メディアのデータを掛け合わせることで、広告を出す対象や時期、チャネル、メッセージを明確にできるとする。

 既に静岡ガスが新サービスを先行導入している。静岡ガスは住宅のリフォーム事業において、エネルギーの使用量や使用時間、顧客情報といったデータを分析して商談の特徴を見極め、最適な提案につなげているという。新サービスの価格は案件ごとの個別見積もりとなっている。