図●IIJ GIOストレージ&アナリシスサービスの概要(出典:インターネットイニシアティブ)
図●IIJ GIOストレージ&アナリシスサービスの概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2014年11月13日、ビッグデータを保管/分析する用途を狙って保管容量の拡張性や低価格に注力したクラウド型ストレージサービス「IIJ GIOストレージ&アナリシスサービス」()を発表した。2015年2月に開始する。オプションで、Hadoop/Hiveによるデータ解析機能も提供する。2014年11月20日には、クラウドストレージの機能を試すための試験サービスを無償で提供開始する。

 IIJ GIOストレージ&アナリシスサービスは、Amazon S3互換のREST APIまたは管理コンソール(GUI)を介して使えるオブジェクトストレージを、月額制で提供するクラウドサービスである。特徴は「容量を気にせずに大規模なデータの保管先として利用できる」(同社)こと。1Tバイト当たり月額7000円(税別、以下同)に抑えた、保管容量に制限がない、99.999999999%(イレブンナイン)の堅牢性をうたう、といった特徴がある。

 オブジェクトストレージに保管してあるデータを外部に転送する場合、つまり、別途分析用のストレージ領域にコピーしたり、ローカル環境にダウンロードしたりする場合は、別途データ転送料金が発生する。月額料金は、転送容量1Gバイトまでは無料で、1Gバイトを超える場合は1Tバイト当たり月額1万円。

 オプションとして、HadoopとHiveを用いたビッグデータ分析環境をREST APIまたは管理コンソール経由で利用できるようにするサービス「解析オプション」も用意する。オブジェクトストレージ上のデータを直接解析できる。APIの仕様は未定だが、SQLで問い合わせるといった使い方ができるという。同オプションの価格は未定。

 APIを利用したクライアントアプリケーションを開発するためのライブラリーなども用意している。具体的には、クライアント開発用のJava SDK、Pythonスクリプト、オブジェクトストレージをファイルシステムとしてマウントするS3fuse、ログ収集ソフトであるfluentdを介してデータをオブジェクトストレージにアップロードするためのfluentd向けプラグイン、などを用意している。

■変更履歴
記事公開当初、「解析オプションを使うためには別途データ転送料金が必要になる」旨の説明をしていましたが、誤りです。お詫びして訂正します。3段落と4段落を修正しました。[2014/11/14 17:40]