米Google傘下のYouTubeは現地時間2014年11月12日、広告が表示されない有料の音楽サブスクリプションサービスを開始すると発表した。サービス名はかねて噂されていたとおりの「YouTube Music Key」(関連記事)。ほかのアプリを使っているときでも音楽を聴き続けられるバックグランド再生や、ネットにつながっていないときでも利用できるオフライン再生などが特徴という。

 海外メディア(米Wall Street Journal米New York Timesなど)の報道によると、YouTube Music Keyは、まずベータ版サービスを11月17日に開始する。当初は招待制で、米国、英国、アイルランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、フィンランドの7カ国が対象になる。

 料金は最初の6カ月間が無料で、その後は期間限定で月額7.99ドル。招待制から一般公開に移行する2015年には月額9.99ドルになるという。またGoogleには「Google Play Music」という有料音楽サブスクリプションサービスがあるが、YouTube Music Keyの利用者は、これを追加料金なしで利用できる。

 YouTube Music Keyは、Webサイト(YouTube.com)のほか、Android用のアプリから利用できる。Googleの広報担当者の話によると、iOS版アプリは現在、Appleの承認を待っている段階だという。

 YouTubeはこの音楽サービスの開始に合わせ、既存の広告付き無料サービスも一部刷新した。同日よりWebサイト(YouTube.com)と、Android、iOS用最新YouTubeアプリで、トップ画面に「音楽」タブを追加した。ここでは曲やアーティストに基づくノンストップの再生リストや、ジャンル別人気音楽ビデオなどを表示する。このほか数日後には、アーティストのディスコグラフィーを表示し、アルバム全曲を再生する機能も追加するとしている。

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