写真1●米AWS上級副社長のアンディ・ジャシー氏
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写真2●MySQL互換のDBエンジン「Amazon Aurora」
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写真3●米AWS、Amazon Auroraグループマネージャーのアノラグ・グプタ氏
写真3●米AWS、Amazon Auroraグループマネージャーのアノラグ・グプタ氏
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写真4●クラウド型ストレージサービスの「Amazon S3」などと連携する
写真4●クラウド型ストレージサービスの「Amazon S3」などと連携する
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 米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2014年11月12日(米国時間)、米国・ラスベガスにおいて、同社の年次イベント「AWS re:Invent 2014」を開催した。初日の基調講演にはAWS上級副社長のアンディ・ジャシー氏が登壇した(写真1)。

 ジャシー氏はPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)型リレーショナルデータベース(RDB)サービス「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」において、「MySQL」と互換性のある独自開発のデータベース(DB)エンジン「Amazon Aurora」を発表した(写真2)。同日よりプレビュー版が利用可能で、料金は1時間当たり0.29ドルから。

 Amazon AuroraはAmazon RDSでDBエンジンを選択するメニューから利用できる。標準的なMySQLと比べて5倍の性能を持つという。「Amazon Auroraは3年かけて開発した。MySQL 5.6と互換性があり、Amazon RDSを通して数クリックで利用できる。1分当たりの処理性能はINSERTが最大600万回、SELECTが最大3000万回実行可能とMySQLより高速だ」(AWSのAmazon Auroraグループマネージャーのアノラグ・グプタ氏、写真3)。

 堅牢性も重視するという。データは3つのアベイラビリティゾーン(AZ、仮想マシン貸しサービス「Amazon EC2」におけるデータセンターの区画単位)に複製し、さらに各AZで2つのコピーを作成する。これとは別にクラウド型ストレージサービスの「Amazon S3」に継続的にデータをバックアップしており、「99.999999999%の堅牢性を備える」(グプタ氏)とのこと(写真4)。保存されるデータ量に応じてストレージを10GBから64TBまで自動的に拡張する。