米マイクロソフトは2014年11月12日(米国時間)、「.NET Core」と呼ぶ「ASP.NET」の核となるサーバー用のランタイムやライブラリ群をオープンソースとして公開すると発表した。既にソースコードを「GitHub」で公開している。ASP.NETをWindows ServerだけでなくLinuxやMacで動作可能にすることがオープンソース化の目的だという。

 マイクロソフトは同日、.NETの次期バージョンである「.NET 2015」や、開発ツールの次期バージョン「Visual Studio 2015」を発表した。.NET 2015の目玉が、サーバー用の.NETである.NET Coreのオープンソース化だ。ASP.NETや.NETコンパイラー、.NET Coreランタイムなどを「MITライセンス」でオープンソース化した。

 これらのオープンソースソフトウエア(OSS)の開発は、「.NET Foundation(.NET財団)」が主導する。マイクロソフトは.NETのオープンソース化によって、従来よりも開発者コミュニティーの意見を取り入れながら、今後の.NETの方向性などを決めていく考えだ。

 マイクロソフトは同時に、無料で使えるフル機能版の開発ツール「Visual Studio Community 2013」を公開したほか、次期バージョンの「Visual Studio 2015」の詳細も発表した。Visual Studio 2015は、Windowsだけでなく「iOS」や「Android」用のアプリケーション開発にも使用できる。マイクロソフトはサーバーだけでなく開発ツールについても「クロスプラットフォーム対応」に舵を切った。