写真1●新型サーバー「PowerEdge FX」の基盤となる高さ2Uのシャーシ「PowerEdge FX2」
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写真2●PowerEdge FX2の背面。左側がネットワークブロックのスロット、中央がPCIeスロット、右側が電源ユニット
写真2●PowerEdge FX2の背面。左側がネットワークブロックのスロット、中央がPCIeスロット、右側が電源ユニット
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写真3●Xeon E5-2600 v3を2個搭載する「PowerEdge FC630」
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写真4●Atom C2000を最大4個搭載する「PowerEdge FM120x4」
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写真5●PowerEdge FXで提供する「ブロック」の一覧
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 デルは2014年11月12日、構成を柔軟に選択できるデータセンター向けの新型サーバー「PowerEdge FX」を発表した。ブロック型のアーキテクチャーを採用したもので、上下2段構成のスロットを備える高さ2Uのシャーシに、最大8個のブロックを搭載できるようにした。米デルが米国時間の同月5日に発表していた。

 「拠点に置く“ミニデータセンター”には(ブレードサーバーの)『VRTX』、集約型のデータセンターにはFXという使い分けを想定している」(デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズビジネス開発部 部長の馬場健太郎氏)。デルはFXにおいて、構成を柔軟に選べる点や高密度化が可能な点、管理工数の削減が可能な点などを訴求していく考えだ。

 FXの基盤となる高さ2Uのシャーシ「PowerEdge FX2」は、ホットプラグ対応電源とPCIe Gen3スロットを最大8個、シャーシ内のブロックを管理する「シャーシ管理コントローラー(CMC)」などを備える。サーバーやストレージのブロックをハーフ幅なら4台、クオーター幅なら8台格納できる上下2段構成のスロットと、ネットワークブロックを2台格納できるスロットを用意した(写真1写真2)。PCIeスロットに挿入した拡張ボードは、シャーシ内のサーバーブロックに自由に割り当てられる。各シャーシのCMCをカスケード接続すれば、最大20台のFX2シャーシをGUIベースのツールで一元管理できる。

 デルはPowerEdge FX用ブロックの第1弾として、(1)インテルの「Xeon E5-2600 v3」を2個搭載するハーフ幅の「PowerEdge FC630」(写真3)、(2)インテルの「Atom C2000」を最大4個搭載するハーフ幅の「同 FM120x4」(写真4)、(3)各ノードのEthernetを集約するL2スイッチ「同 FN I/Oアグリゲータ」3種類、を投入する。2015年前半には、2ソケットでクオーター幅の「同 FC430」、4ソケットでフル幅の「同 FC830」、最大16台のストレージドライブを搭載できるハーフ幅のDAS(ダイレクト・アタッチト・ストレージ)ブロック「同 FD332」を投入する予定だ(写真5)。

 デルはワークロードに応じた多様な構成を提案する。例えば、FM120を4台搭載してAtomサーバー16ノードを内蔵するWebホスティング向けの構成、FC430を8台搭載してXeonサーバー16ノードを内蔵するアプリケーションサーバーや計算クラスター向けの構成、FC630を1台とFD332を3台搭載するHadoopクラスターや分散ファイルシステム向けの構成、などを選択できるとする。