写真1●「eラーニングアワード2014フォーラム」では、優れた製品の表彰も行われる。写真は、表彰式の様子
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写真2●ベネッセコーポレーションの「Challenge English」のデジタル教材
写真2●ベネッセコーポレーションの「Challenge English」のデジタル教材
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写真3●外国人講師とのオンライン会話レッスンも月に1回利用できる。追加料金を支払えば、回数を増やすことも可能
写真3●外国人講師とのオンライン会話レッスンも月に1回利用できる。追加料金を支払えば、回数を増やすことも可能
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写真4●Z会の「iPadスタイル」による学習の流れ
写真4●Z会の「iPadスタイル」による学習の流れ
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写真5●添削用の答案には紙を利用。仕上がったら、iPadで撮影して提出する
写真5●添削用の答案には紙を利用。仕上がったら、iPadで撮影して提出する
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写真6●ビジネス・ブレークスルーが開講する「不動産投資実践講座」の特徴
写真6●ビジネス・ブレークスルーが開講する「不動産投資実践講座」の特徴
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 eラーニングをテーマにしたイベント「eラーニングアワード2014フォーラム」が2014年11月12日、東京で開幕した(写真1)。会場では、ベネッセコーポレーション、Z会、ビジネス・ブレークスルーが共同で新サービス発表会を開催。ベネッセコーポレーションは小学生向け、Z会は中学・高校生向け、ビジネス・ブレークスルーは社会人向けの学習サービスを発表した。

 ベネッセコーポレーションは、2015年4月に開講する小学生向け英語学習サービス「Challenge English」を発表。デジタル教材による学習と、外国人講師とのオンライン会話を組み合わせたものだ。最初にレベル判定を実施し、学年にかかわらず自分の英語力に合ったレベルのデジタル教材で、リスニングやリーディングなどの学習を進める(写真2)。

 さらに月に1回、オンライン会話を受講。一覧から好みの講師を選び、1レッスン当たり15分ほどの会話ができる(写真3)。講師による会話の評価も見られるという。

 価格(税込み)は、12カ月分一括支払いの場合、1カ月当たり3240円。同社の通信教育サービス「進研ゼミ」の会員の場合は2040円。Windows/OS X/iOS/Androidの搭載端末で利用可能。初年度で5万人の会員獲得を目指すという。

 Z会が発表したのは、2015年春に開始予定の通信教育サービス「iPad スタイル」(写真4)。対象は、中学1年生と、高校1~3年生。従来から紙で提供している各種教材のデジタル版や、同社の講師による映像授業をiPad向けアプリで配信。学習者の習熟度に応じて、適切な教材を組み合わせて提示する。

 添削用の答案用紙は受講者に郵送する。入試は通常ペーパーテストで行われるため、紙を使って表現/記述することを重視したという(写真5)。答案が書き上がったら、iPadのカメラで撮影し、画像として提出する。添削結果は、3日以内に同じくiPadで返却される。疑問点を随時質問したり、学習状況や成績などに応じたアドバイスを受けられたりといった機能もある。

 同社は2014年から、iPadを用いた同様のサービスを一部学年において定員制で実施していた。従来よりも答案を提出しやすくなった、質問をしやすくなったといった利点が確認できているという。2015年春からはこれを本格的に展開する。対象の学年で従来から展開中の、紙を用いた学習コースのほとんどで、iPad版も用意するという。価格は、紙を用いるコースと同額に設定する。

 ビジネス・ブレークスルーは、開講中の「資産形成力養成講座」の一つとして、「不動産投資実践講座」を開始することを発表した(写真6)。21時間分の映像講義を受けられるほか、ネット上での受講者の議論を講師がサポート。自分が探した投資物件に関するアドバイスも受けられるという。受講料(税抜き)は3カ月間で30万円。