米航空宇宙局(NASA)は現地時間2014年11月10日、米カリフォルニア州モフェットフィールドにあるモフェット連邦飛行場(MFA)に関して米Googleの関連会社Planetary Venturesとリース契約を結んだと発表した。期間は60年で、リース料は11億6000万ドル。

 MFAは1000エーカー(約4平方キロメートル)の敷地に3棟の格納庫、管制設備、2本の滑走路、ゴルフ場などの施設がある。MFAを貸し出すことで、NASAは年間約630万ドルの費用を削減できるとしている。

 NASAと米連邦調達庁(GSA)はMFAのリース先を募集し、今年2月に「優先的借り手」としてPlanetary Venturesを選んだ。以降、リース条件について交渉を進めていた。Planetary Venturesは2億ドル以上を投じ、MFAの使用および管理に加え、格納庫の修復も行う。また、MFAの歴史や技術が果たしてきた役割などを学べる施設を作り、一般向けに公開する。

 英メディアの報道(Financial Times)によると、NASAはGoogleに貸し出すMFAの施設について「宇宙開発や航空およびロボットなどの研究開発、組み立て、テストに使われるだろう」と述べた。

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