中国Alibaba Group(阿里巴巴)は現地時間2014年11月12日、前日の「独身の日」に実施した特別セール「11.11 Shopping Festival」の総売上高が約93億ドル(約571億人民元)となり、前年の約58億ドル(約362億人民元)を大きく上回ったと発表した。モバイル経由の売上高は約60億ドル(約243億人民元)で、全体の42.6%を占めた。

 中国では、11月11日は「1」(1人)が並んでいることから「独身の日」とされ、この日を祝う習慣が若者の間で広まった。Alibabaは「Tmall(天猫)」など同社が運営するECサイトで、11月11日の24時間セールを2009年から行っている。

 今年はセール開始からわずか17分58秒で約10億ドル(約61億2000万人民元)相当の商品が販売され、1時間12秒で約20億ドル(約122億3000万人民元)に達した(関連記事:Alibabaの「独身の日」セール、開始から約1時間で20億ドル)。

 午後1時31分には昨年のセールの総売上高を超え、午後8時43分の時点で約80億ドル(約489億人民元)に達した。

 決済処理を担当するオンライン決済事業Alipay(支付宝)では、ピーク時の取扱件数が1分当たり285万件にのぼった。

 また、AlipayについてAlibabaのJack Ma(馬雲)会長が上場を考えていると、英メディア(Reuters)が報じている。Ma会長は中国中央テレビのインタビューで、「Alipayは間違いなく中国市場で株式公開する」と語ったという。しかし時期については言及しなかった。Alipayに関しては、Ma会長が先月、米Wall Street Journal主催の技術関連会議「WSJ.D Live」において、米Appleの決済サービス「Apple Pay」との提携に関心を示す発言をしたことが報じられた(関連記事:AlibabaのMa会長、決済事業におけるAppleとの提携に関心)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]