写真●代表取締役 最高経営責任者の福島氏(右)と取締役 最高執行責任者の竹谷氏
写真●代表取締役 最高経営責任者の福島氏(右)と取締役 最高執行責任者の竹谷氏
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図1●新UIのイメージ
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図2●第一弾の「G Development」提携パートナー
図2●第一弾の「G Development」提携パートナー
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 情報キュレーションアプリの「グノシー」を運営するGunosyは、2014年11月11日の第1回事業戦略発表会を開き、新コンセプトの「Gunosy 5000万人都市構想」の下で、新サービス「Gunosy Platform」および提携モデル「G Development」を展開すると発表した(写真)。

 代表取締役 最高経営責任者の福島良典氏は今回の会見で、Gunosy 5000万人都市構想について説明した。「Gunosyのサービスに多様で魅力的な他社のサービスを誘致することによって、ニュース以外のものも楽しめる街にしていく。グノシーで簡単に商品を買えたり、サービスを予約できたりするという構想を考えている」とした。

 Gunosyは従来の「スマホ・ポータル」の概念をスマホ時代における実生活の行動基点として再定義し、スマホ時代のユーザー行動に合わせた送客フローで、企業・ユーザーの双方により便利で豊かな情報接触と購買体験を提供することを目指す。5000万人というユーザー数目標の下で、グノシーをスマホ・ポータル上の様々な行動と体験で成り立つ一つの都市として位置付け、Gunosy5000万人都市構想として今回の新コンセプトを定義したという。

 5000万人都市の舞台となるのが、Gunosy Platformである。これまで提供してきたニュースやメディア・コンテンツに加え、様々な「店舗」を誘致し、スマホに最適化された形でユーザーに提供する。これにより、「いつまでもいたい」と思える街のようなプラットフォーム構築を進める。そのための取り組みの一つとして、グノシーのUI(ユーザーインタフェース)も変更する。

 取締役 最高執行責任者の竹谷祐哉氏は、Gunosy Platformの立ち上げおよびUIの変更が、パートナー企業への送客強化につながると説明した。現在、グノシーの記事に出ている商品やサービスに関心を持ったユーザーは、その商品やサービスを購入したり予約したりできるスマホサイトに移動するために、ネット上で検索をする必要がある。ところが検索では、「検索結果が多過ぎて探しているページにたどり着けないなどの理由で、商品やサービスに関心を持っているにもかかわらず、途中でユーザーが離脱してしまうことがある」という。

 新たなUIでは、トップ画面にチャンネルボタンを常駐させる。チャンネルボタンを押すと、ユーザーがフォローしているパートナー企業のチャンネルや、ユーザーの興味に基づいてGunosyのエンジンが選択したチャンネルが表示される(図1)。パートナー企業のチャンネルなどを容易に表示できるようにすることで、「当社の700万人のユーザーをダイレクトにパートナー企業のチャンネルに送客できるようになる」(竹谷氏)とした。

 G Development は、Gunosy Platformの展開に参加するパートナーとの提携モデルの名称である。会見では、第一弾のパートナーである11企業14サービスを発表した(図2)。今後、さらなるサービス充実化に向けてパートナーシップの締結を推進していくという。

 今回の新コンセプトおよびサービスを通じて、グノシーはニュースにとどまらない新たな情報との出会いの場をユーザーに提供し、あらゆる決済行動(予約・購買行動)をスマートフォンに最適化した形で行える「場」へと進化するという。Gunosyは2014年12月以降、今回発表した新サービスをグノシーで順次提供する。

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