写真1●英ソフォスのクリス・ヘイゲルマンCEO
写真1●英ソフォスのクリス・ヘイゲルマンCEO
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写真2●ソフォスの纐纈昌嗣 代表取締役社長
写真2●ソフォスの纐纈昌嗣 代表取締役社長
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 「エンドポイントとネットワークのセキュリティ製品を連携させて企業を脅威から守るソリューションを、2014年から2015年にかけて順次発表する」。英国のセキュリティベンダーであるソフォスのクリス・ヘイゲルマンCEO(最高経営責任者)は2014年11月11日、同社の製品戦略などについて発表した(写真1)。

 ソフォスは、エンドユーザー向けのセキュリティソフトや、企業ネットワーク向けのUTM(統合脅威管理)製品などを手掛けるセキュリティベンダー。1985年に設立。同社によると、ワールドワイドでの顧客企業は20万社以上、ユーザー数は1億人以上に上るという。

 ソフォスの日本法人は2000年に設立。現状では、同社製品は「主に官公庁を中心に導入されている」(纐纈昌嗣 代表取締役社長、写真2)。

 ソフォスと他のセキュリティベンダーの違いの一つとして、ヘイゲルマンCEOは「ミッドマーケット(中堅・中小企業向け市場)に注力している」ことを挙げる。「セキュリティベンダーの多くは、世界ランク2000社以内の大企業をターゲットにしている」(ヘイゲルマンCEO)。

 中堅・中小企業ではIT管理者を置けない、あるいは置けても少数であることがほとんどなので、同社製品は「管理しやすいこと」(ヘイゲルマンCEO)に力を入れているという。

 また、エンドポイント向けとネットワーク向け製品の両方が充実していることも、他社と比較した場合の優位点だとする。それらをさらに強化すべく、同社では両者を連携されるソリューションを開発中。「2014年12月から順次発表する」(ヘイゲルマンCEO)。

 両者を連携させることで、例えばエンドポイント製品で脅威が検知された場合、その事実をネットワーク製品に知らせることで、該当の通信を遮断できるようになる。また、ネットワーク製品で脅威を検出した場合には、その事実をエンドポイント製品に通知することで、クライアントへのマルウエア侵入などを阻止できるようになるという。