米Adaptevaの小型スーパーコンピューターボード「Parallella board(パラレラ・ボード)」
米Adaptevaの小型スーパーコンピューターボード「Parallella board(パラレラ・ボード)」
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 アールエスコンポーネンツは、名刺サイズの基板上に16個の演算コアを搭載し、並列処置プログラミングが行える小型スーパーコンピューターボード「Parallella board(パラレラ・ボード)」を11月7日から発売した。同社直販サイト「RSオンライン」で取り扱う。直販価格(税別)は1万3500円から。

 米Adaptevaが開発・生産する製品で、Xilinx製のデュアルコアARMとFPGAを内蔵した制御用SoC「Zynq Z7000」シリーズと、演算用アクセラレーター「Epiphany III 16 core」の2チップを搭載する。Epiphany IIIの演算性能は最大32GFLOPS。

 UbuntuなどのLinux OSを動作させて、物理シミュレーション、ビッグデータの解析、教育用プラットフォーム、組み込み機器の高速演算エンジンなど、幅広い用途で活用できる。複数のボードを連結拡張してより高速な並列処理も可能。

 入出力インタフェースの違いによりサーバー版、デスクトップコンピューター版、組み込み版の3種類を用意した。直販価格は、サーバー版が1万3500円、デスクトップコンピューター版が1万6600円、組み込み版が2万6700円。

 Parallellaは、スーパーコンピューターを幅広い一般に普及させることを目的としたオープンソースプロジェクトで、クラウドファンディング「Kickstarter」で開発資金を調達した。最も活発なプログラミングコミュニティのひとつとして、世界中から数千人の技術者が開発に参加しているという。