ヤフー(Yahoo! JAPAN)は2014年11月10日、同社の米国現地法人YJ Americaが保有する米ワシントン州のデータセンターを12月よりテスト稼働すると発表した。正式稼働は2015年4月を予定している。

 ヤフーはこれまで、自社サービスの開発やコンテンツ格納において、連結子会社のIDCフロンティアが運営するデータセンターや自社で保有するサーバーなど、国内に設置している基盤を利用していた。来春からは従来の環境に加え、米国のデータセンターも利用開始する。

 米国のデータセンターを利用することにより、Yahoo! JAPANグループのデータセンターは、東日本エリアと西日本エリアという国内での分散のみならず、国外へも分散することになる。このため同社では、BCP(事業継続計画)の強化が実現する見込みだとしている。また、米国データセンターが設置される地域の電気料金が廉価であることから、Yahoo! JAPANグループ全体のサーバー運用費も削減できるとしている。

 米国でのデータセンター稼働に向け、ヤフーから3人がYJ Americaに出向し、ネットワーク構築や保守運用を担当するという。