企業向けコミュニケーションツール「JADNI(ジャンディ)」を提供する韓国トスラボは2014年11月10日、韓国ソフトバンク・ベンチャーズや台湾のCherubic Ventures(チェルビック・ベンチャーズ)などから200万ドル(約2億円)の出資を受けたことを発表した(図1)。日本、中国、韓国などアジア圏内の法人市場開拓を急ぐ。

図1●JANDIはメッセンジャーアプリの会話インタフェースを採用しているのが特徴。プロジェクトごとにグループを分けたり、ファイルの送受信を可能にしたりしている。送受信したファイルは一覧で閲覧できる
図1●JANDIはメッセンジャーアプリの会話インタフェースを採用しているのが特徴。プロジェクトごとにグループを分けたり、ファイルの送受信を可能にしたりしている。送受信したファイルは一覧で閲覧できる
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 トスラボが提供するJANDIはメッセンジャーアプリの会話インタフェースを採用したクラウド型企業内コミュニケーションツール。ファイルの送受信や検索機能を備え、パソコンやAndroid OS搭載スマートフォン、iPhoneから利用できる(図2)。

図2●Android搭載スマートフォンやiPhoneからも利用できる
図2●Android搭載スマートフォンやiPhoneからも利用できる
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 10月から韓国国内の一部企業で韓国語・英語版のベータ版の提供を開始し、11月1日から中国語繁体字・中国語簡体字・日本語に対応したベータ版を提供している。利用するグループで最大5GBの容量まで利用可能。登録メンバー数やトピック数の上限、1日あたり上限投稿数、利用期間など制限なく利用できる。

 現在、日本で普及しているLINEや韓国のKakao Talkといったメッセンジャーアプリを業務内連絡で利用するケースが増えている。トスラボはメールに代わるコミュニケーションツールが企業内にも広がりを見せていることを受け、セキュリティや管理機能を高めた企業版のニーズがあると判断した。

 正式版の開始は早ければ年内を目指す。アカウント管理機能や分析機能、サポートなど企業で求められる機能やサービスを順次提供していくという。