中国Lenovo Group(聯想集団)が現地時間2014年11月6日に発表した2015会計年度第2四半期(2014年7~9月)の決算は、モバイル事業が不調で売上高が市場の予想を下回った。また同社は米Yahoo!の共同創業者であるJerry Yang氏を非常勤取締役に就任したことも明らかにした。

 7~9月期の売上高は前年同期比7%増の105億ドルだった。純利益は2億6200万ドル(希薄化後の1株当たり利益は2.52ドル)で同19%増加した。米Wall Street Journalの報道によると、純利益はアナリスト予測の範囲内だったが、売上高はアナリスト予測に届かなかった。

 製品別の業績を見ると、ノートパソコンは売上高が55億ドル(総売上高の52%)で、出荷台数は前年同期比0.9%増加した。デスクトップパソコンの売上高は30億ドル(総売上高の29%)、出荷台数は同6.4%増加した。

 スマートフォンとタブレットを合わせたモバイル端末の売上高は14億ドル(総売上高の13%)となり、前年同期から6%減少した。製品出荷台数はタブレットが同30.6%増、スマートフォンが同38%増だった。米New York Timesは、同社がモバイル市場において、低価格スマートフォンで急成長する中国Xiaomiなどとの激しい競争に苦戦していると指摘している。

 地域別の売上高は、中国が38億ドル(総売上高の36%)で前年同期比2%減少。アジア太平洋地域は16億ドル(総売上高の15%)で同3%増加した。EMEA(欧州/中東/アフリカ)は同33%増の30億ドル(総売上高の29%)と、好調な伸びを見せた。米大陸は、北米が好調だったもののブラジルの厳しいマクロ環境が影響し、横ばいの21億ドル(総売上高の20%)となった。

 またLenovoは同日、Yahoo!共同創業者で元最高経営責任者(CEO)のYang氏を非常勤取締役に指名した。Yang氏は2013年2月から同社取締役会のオブザーバーを務めていた。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]