米eMarketerが現地時間2014年12月11日までにまとめたスマートフォン市場に関する調査によると、2014年における世界のスマートフォンユーザー数は16億3900万人で、前年から25.0%増加する見通し。これが2015年には19億1460万人となり、スマートフォンの利用者は初めて世界人口の4分の1以上を占めるという。

 また2016年には21億5500万人と、初めて20億人を突破。2018年には25億6180万人となり、世界の3分の1超の消費者がスマートフォンを利用するようになると予測している。これに伴い2018年には、全携帯電話ユーザーに占めるスマートフォンユーザーの比率が51.7%となり、フィーチャーフォンが少数派になるとしている。

 同社によると、低価格のスマートフォンは、まだインターネットにアクセスしていない消費者が多い新興国市場で新たな商機を生み出すという。一方、成熟国市場ではスマートフォンによってメディア利用のスタイルが急速に変化し、マーケターはモバイルの重要性をこれまで以上に意識するようになるという。

 別の調査会社である米IDCが先ごろした、今年のスマートフォン世界出荷台数は12億8800万台。これが2015年には14億台に、2018年には19億台になると予測している(関連記事:世界スマホ市場、Android端末が10億台突破、価格下落止まらず)。

 これに対し、eMarketerは1台以上のスマートフォンを所有し、1カ月に1度以上利用している人の数をまとめている。eMarketerによると、2013年に世界で最もスマートフォンユーザーが多かった国は中国で、その数は4億3610万人。2位は米国の1億4390万人で、このあとインドの7600万人、日本の4050万人、ロシアの3580万人と続いた。今年の順位はこれと同じだが、中国のユーザー数が初めて5億人を超えると同社は予測している。

 また、2015年にはロシアのユーザー数が日本を抜き世界4位になり、2016年にはインドが米国を抜き2位になる。さらに2018年にはインドネシアが1億人を超え、同国のスマートフォンユーザー数順位は中国、インド、米国に続く4位になるとeMarketerは予測している。

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