図1●2014年第3四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア Total = 766万台
図1●2014年第3四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア Total = 766万台
Source: IDC Japan, 12/2014
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図2●2014年第3四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア Total = 521万台
図2●2014年第3四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア Total = 521万台
Source: IDC Japan, 12/2014
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 調査会社のIDC Japanは2014年12月9日、国内のスマートフォン/携帯電話の出荷台数に関する調査結果を発表した。調査よると、2014年第3四半期(7〜9月)のスマートフォン/携帯電話の合計出荷台数は前年同期比14.8%減の766万台で、スマートフォンの出荷台数は同24.2%減の521万台。どちらも9カ月(3四半期)連続のマイナス成長となった。

 IDCは、国内スマートフォン/携帯電話の出荷台数がマイナス成長となった要因について、通信事業者の販売奨励金戦略の見直しによる販売台数減少の影響、次世代iPhoneの市場投入前のユーザーの買い控え、そしてアンドロイドOS搭載スマートフォン製品の販売不振により、出荷台数の減少傾向に歯止めがかからないと分析する。2014年第4四半期(10~12月)については、iPhone 6とiPhone 6 Plusの出荷増、ベンダーによるアンドロイドOS搭載の新規端末の積極的な投入により、出荷台数は一時的に好転するという。ただし2014年を通じてはマイナス成長になると予測している。

 同社ではスマートフォン/携帯電話のベンダー別シェアについても調査している。それによると、アップルが24カ月(8四半期)連続で首位となり、iPhone 6とiPhone 6 Plusが投入された9月後半にはシェアを43.2%まで伸ばした(図1)。シェア2位は、AQUOSシリーズのスマートフォンの安定供給でシェア13.9%を獲得したシャープ。第3位は、auKDDI向けを中心にスマートフォン/携帯電話の両方を出荷している京セラ(12.9%)となった。

 スマートフォンのみのベンダー別出荷台数でもアップルがシェア63.5%を獲得して第1位(図2)。次いでAQUOSシリーズが出荷増となったシャープ(10.7%)、NTTドコモとauKDDI向けのXperiaシリーズが好調のソニー(9.1%)と続いた。

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