米comScoreが現地時間2015年12月2日に公表した米国のオンラインショッピングに関する調査によると、感謝祭の休み明け最初の月曜日に当たるサイバーマンデー(今年は11月30日)のオンライン消費支出(暫定推計値)は31億1800万ドルとなり、昨年のサイバーマンデーから21%増加した。一日のオンライン支出が30億ドルを超えるのはこれが初めてで、米国の消費経済は依然堅調だという。

 サイバーマンデーのオンライン支出のうち、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末経由の支出額は8億3800万ドルで、全体の27%を占めた。このモバイル端末経由の支出額は昨年実績から53%増加している。一方でパソコン経由の支出額は同12%増にとどまった。

 comScoreによると今年のサイバーマンデーに、オンラインショッピングサイトを訪れた米国人の数(パソコン、モバイル端末を含む)は1億780万人で昨年から23%増加した。またこの日に最も訪問者が多かったオンランサイトは「Amazon」で、そのあと「Walmart」「eBay」「Target」「Best Buy」の順で続いた。

 comScoreのGian Fulgoni名誉会長は「Amazonが首位となったのは驚くべきことではないが、WalmartやTargetなどのマルチチャンネルの小売業者も好調だった」と述べている。また同氏は、「いくつかのサイトはサーバーの不具合に見舞われ、その影響については今のところ分からないが、消費経済が依然堅調であることは明らかだ。ブラックフライデーの週末とサイバーマンデーの成功は、このあとも続くだろう」とも述べている(関連記事:Targetなど大手サイト、サイバーマンデーに不具合続出感謝祭とブラックフライデーのネット消費 米でともに10億ドル超え)。

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