図◎ブラックフライデーにおけるモバイル端末からのトラフィック
図◎ブラックフライデーにおけるモバイル端末からのトラフィック
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 米IBMが現地時間2014年11月29日に公表した米国ホリデーシーズンのオンラインショッピングに関する調査によると、11月第4木曜日の感謝祭(今年は11月27日)におけるモバイル端末からのトラフィックは全オンライントラフィックの52.1%となり、初めてパソコンのトラフィックを上回った。

 また年末商戦が本格的に始まった感謝祭翌日のブラックフライデーにおけるモバイル端末からのトラフィックは昨年より25%増え、全体の49.6%に達した()。ブラックフライデーのモバイル端末からの売上高は前年比で28.2%増え、全オンラインショッピング売上高の27.9%を占めた。

 モバイル端末のうち、スマートフォンの全オンライントラフィックに占める比率は34.7%で、タブレット端末の14.6%を大きく上回った。だが売上高の比率はスマートフォンが11.8%だったのに対し、タブレットは16%。注文1回当たりの平均金額はスマートフォンが107.55ドル、タブレットが126.50ドルと、タブレットがスマートフォンを上回っている。

 このほかのブラックフライデーのデータをモバイル端末のOS別で見ると、「iOS」からのトラフィックは全オンライントラフィックの34.2%を占めており、「Android」(15%)の2倍以上あった。注文1回当たりの平均金額はiOSが121.86ドル、Androidが98.07ドル。全オンライン売上高におけるiOSの売上高比率は21.9%で、Androidは5.8%。「iOSは昨年に続きホリデーシーズンのモバイルショッピングで先導役となった」(IBM)という。

 なおパソコンのトラフィックは感謝祭で50%を切ったものの、ブラックフライデーでは50%を保っている。その注文1回当たりの平均金額は135.33ドルで、モバイル端末の116.02ドルより多く、売上高比率は72%と大半を占めている。「デスクトップは依然健在」とIBMは指摘している。

[IBMの発表資料]