米comScoreが現地時間2015年11月25日に公表した米国オンラインショッピングに関する調査によると、同年11月から12月にかけてのホリデーシーズンにおけるオンライン消費支出(旅行関連、オークション、企業の大量購入を除く、以下同じ)は701億ドルとなり、前年同期の613億ドルから14%増加する見通し。

 このうちパソコン経由の支出額は583億ドルで、前年同期から9%増加する見通し。またスマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末経由の支出額は117億ドルで、同47%増加すると同社は見ている。

 2015年末のオンライン消費支出の伸び率は、昨年の15%水準を若干下回る。だがcomScoreのGian Fulgoni名誉会長によると、今年の景気見通しは楽観的だという。今年は感謝祭(11月第4木曜日)からクリスマスまでの日数が1日多く、ガソリン価格が低下している。これらのことから消費者の支出の機会と金額がともに増えると、同氏は述べている。

 また昨年は、感謝祭とその翌日のブラックフライデーにおけるオンライン支出額が25%以上伸び、比較的不振だった実店舗販売を十二分に補ったが、Fulgoni氏によると今年はそれと同じことが起こるという。このほか、その週明け月曜日のサイバーマンデーにおけるオンライン支出額は30億ドルを超え、そのうち約5億ドルがモバイル端末によってもたらされるとcomScoreは予測している。この30億ドルという金額は1日当たりのオンライン支出額として過去最高で、サイバーマンデーの支出額は6年連続で記録を更新すると、同社は予測している。

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