図●国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション市場 セグメント別出荷額予測:2010年~2018年
図●国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション市場 セグメント別出荷額予測:2010年~2018年
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 調査会社のIDC Japanは2014年11月25日、国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション(UC&C)市場における調査結果を発表した。それによると、2014年上半期(1~6月)の国内UC&C市場規模は、前年同期比5.1%増の1141億1000万円となった。

 これを受けて、IDCは2014年の国内UC&C市場の予測を上方修正し、前年比4.6%増の2192億1300万円に達するとした。2013年から2018年にかけては、UC&C市場が年平均4.0%で成長すると予測。2018年には2554億4100万円の規模になると分析した()。

 IDCは、UC&C市場を「IPテレフォニー市場」「コラボレーティブアプリケーション市場」「IPコンファレンスシステム市場」「IPコンタクトセンターシステム市場」と四つのソリューション市場に分類し、各市場の動向も発表した。

 それによると、2014年上半期のIPテレフォニー市場は、2013年から続く企業の音声プラットフォームリプレイス需要が好調に推移したため、前年同期比4.2%増の成長率を維持。コラボレーティブアプリケーション市場は、ファイル同期/共有ソフトウェア市場が好調であることや、Windows XPサポート終了によるソフトウェア置き換え需要から、同9.4%増となった。

 一方、IPコンファレンスシステム市場は、2013年上半期にビデオ会議システムの価格低下によって一時マイナス成長となったが、Web会議サービス市場の成長などによって同4.0増に好転。IPコンタクトセンターシステム市場は、SaaS(Software as a Service)へのシフトや小型システムの増加によって成長率が減速し、同2.9%増にとどまった。

IDC Japanの発表資料へ