インドにおけるインターネットユーザーの数は12月に4億200万人に達する見通しで、同国はまもなく中国(6億人超)に次ぎ世界で2番目にインターネット人口が多い国になる。インドの業界団体などが公表したこうした調査結果を米メディア(Wall Street JournalTechCrunchPCMagなど)が現地時間2015年11月18日までに報じた。

 これはインドの業界団体Internet and Mobile Association of India(IAMAI)と市場調査会社のIMRB Internationalが共同で公表したもの。これによると、今年10月におけるインドのインターネットユーザー数は3億7500人に達した。インドは現在、中国、米国に次ぐ世界で3番目にインターネットユーザー数が多い国。だが今年12月にも同国のユーザー数は米国のそれを上回る見通し。

 インドではインターネットユーザーが1000万人から1億人に増えるまでに10年超かかった。また1億人から2億人に増えるまでには3年を要した。これに対し3億人から4億人へは、わずか1年で達成すると、IAMAIは報告している。

 これは携帯電話のデータ通信でインターネットを利用するユーザーが急速に増えているためとWall Street Journalは伝えている。1年前に1億5900万人だった携帯電話経由のインターネットユーザー数は、今年10月に2億7600万人に増えた。

 その主な要因はスマートフォン価格の低下。同国におけるスマートフォンの平均販売価格は昨年150ドルほどに下がった。また多くのメーカーが100ドル未満のエントリーレベル端末を販売しているほか、通信事業者のデータ通信サービスは30Mバイト当たりわずか11インドルピー(0.17ドル)で提供されていると、Wall Street Journalは伝えている。

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