調査会社のIDC Japanは2015年9月30日、国内の「Storage in the Cloud」サービスに関する調査結果を発表した。Storage in the Cloudとは、パブリッククラウドサービスとして提供されるストレージ従量課金サービスのこと。今回の調査によると、2014年の市場規模は、前年比37.8%増の274億4600万円に達した。同社では、2014年~2019年にかけての同市場の年間平均成長率をは22.0%と分析。2019年には市場規模が741億6100万円にまで拡大すると予測した。

 同社では、国内のStorage in the Cloud市場が2015年以降も成長を継続すると指摘。サービス価格の下落が進行しているものの、クラウドサービス全般に対するユーザーの利用意欲は高く、国内Storage in the Cloud市場も拡大の余地が十分に残っている状況にあると分析した。

 また、利用社側がクラウドサービスをいかに利用すべきかについての知識、経験も豊富になるにつれ、市場はさらに拡大していくという。  同社では、国内Storage in the Cloud市場が、国内ストレージ市場における成長分野の一つであるとしている。今後も、市場規模が拡大するとともに、国内ストレージ市場に与える影響力も高まっていくという。同社では、国内のStorage in the Cloud市場においては、ハイブリッドクラウドの実現やクラウドストレージサービスのエコシステム構築に留意すべきであると指摘している。

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