図1●2015年第2四半期、国内携帯電話出荷台数のベンダー別シェア(スマートフォンを含む)
図1●2015年第2四半期、国内携帯電話出荷台数のベンダー別シェア(スマートフォンを含む)
[画像のクリックで拡大表示]
図2●2015年第2四半期、国内スマートフォン出荷台数のベンダー別シェア
図2●2015年第2四半期、国内スマートフォン出荷台数のベンダー別シェア
[画像のクリックで拡大表示]

 調査会社のIDC Japanは2015年8月27日、スマートフォンを含む携帯電話の国内市場に関する調査結果を発表した。それによると、2015年第2四半期(4~6月)の携帯電話の出荷台数は、合計723万台と前年同期比1.9%減少した。ただし、スマートフォンの出荷台数は、同23.6%増の608万台に達し、携帯電話全体の84.1%を占めた。

 総出荷台数のベンダー別シェアも発表した。それによると、アップルが前期(2015年第1四半期:1~3月)の38.9%から32.9%にシェアを落としたものの、11四半期連続で首位の座を維持。次いで、シャープが第2位、ソニーが第3位となった(図1)。シャープは、大手通信事業者3社向けに、従来型携帯電話と「AQUOSシリーズ」のスマートフォンを安定供給し、ソニーは「Xperiaシリーズ」のスマートフォンの販売が堅調という。

 一方、スマートフォンだけのベンダー別シェアでは、アップルが前期の51.1%から39.1%へシェアを大きく落としたものの、首位を維持。次いで、ソニー、シャープが続いた(図2)。シャープは、「AQUOSシリーズ」の好調を背景にトップ3にランクインした。

 IDC Japanは、2015年第2四半期に携帯電話市場でスマートフォンの比率が一気に上昇したと指摘。しかし、これは一時的なものになるという。2017年までフィーチャーフォン用の部材は供給され、ユーザーは次に購入する際もフィーチャーフォンを選択する可能性が高いと分析。スマートフォンへの移行は、急には進まないと予測している。ただし、キャンペーンではなく通信料金が変更されれば、フィーチャーフォンからの移行が進む可能性があると分析している。

IDCの発表資料へ