ドイツGfKが現地時間2015年8月17日に公表したスマートフォン市場の販売統計調査によると、同年第2四半期(4~6月)における世界販売台数は3億210万台となり、前年同期に比べ5%増加した。一方同四半期の販売金額は924億ドルで、同7%増えた。中国と北米で高価格帯の機種が好調に売れており、世界市場全体の販売金額を押し上げた。

 同年第2四半期の販売台数を地域別に見ると、中国が8870万台で最も多く、これに北米の4440万台が次いだ。このあとアジア太平洋地域の新興国(4420万台)、中東・アフリカ(3940万台)、西欧(3030万台)、中南米(2520万台)、中・東欧(1520万台)、アジア太平洋地域の先進国(1470万台)と続いている。

 このうち中国の販売台数は前年同期に比べ10%減少したが、販売金額は同17%増加した。同国では価格が500ドルを上回る高価格機種への需要が旺盛という。同四半期における高価格機の販売台数比率は前年同期の10%から17%に上昇した。GfKは2015年における中国の高価格機の販売台数は前年比で28%増加すると予測している。

 また北米市場も高価格機の販売が好調だった。同四半期は500ドルを上回る機種の販売台数比率が43%になり、前年同期の38%から上昇した。高価格機種の販売台数比率が前年同期のそれを上回ったのは中国と北米だけだという。ただ北米では250ドル以下の低価格機種も売れており、高価格機と低価格機への2極化が進んでいるとGfKは指摘している。

 同年第2四半期の販売金額を地域別に見ると、中国が268億ドルで最も多かった。北米が182億ドルでこれに次ぎ、このあと、西欧(117億ドル)、中東・アフリカ(105億ドル)、アジア太平洋地域の先進国(83億ドル)、アジア太平洋地域の新興国(75億ドル)、中南米(62億ドル)、中・東欧(32億ドル)の順となった。

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