図●統合型マーケティング支援製品/サービスの運用上の課題
図●統合型マーケティング支援製品/サービスの運用上の課題
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 調査会社のアイ・ティ・アールは2015年8月4日、統合型マーケティング支援製品・サービスの運用に関する調査結果を発表した。運用上の課題では「マーケティング関連のITに長けた人が社内にいない」が18.3%でトップ、次いで「マーケティングのIT化予算が少ない」が17.8%、「会社全体のマーケティングを統合的に見る人が社内にいない」が15.7%となった。

 複数の販売チャネルにおけるマーケティング活動全般を支援する統合型マーケティング支援は、高度なマーケティングを志向する大企業においては、マーケティング活動のPDCA全般の可視化・最適化を目的に、注目が高まっている。その一方で、今回の調査からは、運用上の課題を持つ企業も少なからず存在することが明らかとなった()。

 今回の調査は同社が国内企業を対象に、現在利用している、または今後活用を予定している統合型マーケティング支援製品・サービスの運用面での課題を10項目挙げて選択式で調査したもの。その結果、「マーケティング関連のITに長けた人が社内にいない」など、マーケティングとITの両面の知識を兼ね備える人材が不足していることが、大きな課題となっていることが浮き彫りになった。「マーケティング施策を評価・分析する人がいない」という回答も9.1%あった。

 一方、「マーケティングのIT化予算が少ない」など、投資対効果を明確に把握できずに、経営層の理解を得られていないことも課題の一つという。「導入効果が見込めない」という回答も4.4%あった。

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