調査会社のノークリサーチは2015年8月3日、年商500億円未満の中堅・中小企業におけるサーバー調達に関する調査結果を発表した。それによると、「今後一年以内に新規導入または刷新/更新する最も重要なサーバーをどこから購入するか」との質問に対し、39.8%が「業務システムの構築/運用を担うメーカー系列の販社/SIer」から調達すると回答。次いでサーバーのハードウエアの購入先であるメーカー系列の販社やSIerから調達するという回答が22.7%と続いた(図1)。

図1●年商500億円未満の企業が新規導入または刷新/更新するサーバーの調達先(出典:ノークリサーチ)
図1●年商500億円未満の企業が新規導入または刷新/更新するサーバーの調達先(出典:ノークリサーチ)
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 この調査結果を見ると、システム構築やハードウエアの提供で既に関係のある販社やSIerから購入するのが一般的である。ただし同社は、年商別では業務システムの構築や運用を担う「独立系の販社やSIer」からの購入、サーバーのハードウエアメーカーーから直接に購入する、あるいは、クラウド事業者と直接に契約するといった回答の割が高くなっていると指摘。「クラウド」という新たな選択肢が加わったことで、オフコン時代から続いていた中堅・中小企業におけるサーバー販売の形態が少しずつ変化している可能性があると分析した。