米Strategy Analyticsが現地時間2015年7月22日に公表した世界のスマートウオッチ市場に関する調査によると、同年第2四半期(4~6月)に世界で出荷されたスマートウオッチの個数は530万個で、前年同期の約100万個から457%増加した。これはスマートウオッチ業界における過去最大の伸び率だという。同四半期の出荷個数は2014年の年間出荷個数だった460万個も上回ったとStrategy Analyticsは報告している。

 Strategy Analyticsの推計によると、同四半期に最も多く出荷したメーカーは米Appleで、その出荷個数は400万個だった。同社が「Apple Watch」の販売を開始したのは今年4月。1年前に0%だった同社の市場シェアは一気に75.5%に上昇した。Strategy AnalyticsのエグゼクティブディレクターNeil Mawston氏によると、Apple Watchは米国をはじめとする国々でiPhoneの支持者から受け入れられているという。「Apple Watchは明らかに、スマートウオッチ業界の販売目標水準を引き上げた」と同氏は述べている。

 Appleの次に出荷個数が多かったのは韓国Samsung Electronicsで、その出荷個数は40万個、市場シェアは7.5%。Samsungの前年同期の出荷個数は70万個、シェアは73.6%だった。世界の世界スマートウオッチ市場はAppleとSamsungの2社で8割を占めている。だがMawston氏は「両社の差は大きく、SamsungがAppleの影響力を低下させるためには、今後複数の新モデルと数多くのアプリを市場投入する必要がある」と指摘している。

 Strategy Analyticsが「その他のメーカー」に分類しているAppleとSamsung以外のメーカーの同四半期における合計出荷個数は90万個で、シェアは17.0%だった。これらメーカーの出荷個数は1年前の30万個から増えたものの、シェアは同26.4%から低下している。

[発表資料へ]