米IDCは現地時間2016年7月21日、腕時計型ウエララブル端末(スマートウオッチ)の世界市場に関する調査結果(速報値)を発表した。それによると、2016年第2四半期は、初めてスマートウオッチの出荷数が前年実績を下回った。

 第2四半期のスマートウオッチ出荷数は350万台で、前年同期の510万台と比べ32%減少した。ベンダー首位の座は米Appleが維持したが、出荷数は160万台と、前年同期から55%急減。シェアは72%から47%に縮小した。上位5ベンダーの中で出荷数が減少したのはAppleだけだった。

 消費者はハードウエア刷新を見越して2016年初頭からスマートウオッチの購入を控えている。また、Appleのスマートウオッチ向けOS「WatchOS」のアップデートが秋以降になると見られることから、「Apple Watch」の販売は落ちている。それでもAppleは競合社に対して大幅なリードを保っており、Appleの不調が市場全体の不調となって表れていると、IDC上級リサーチアナリストのJitesh Ubrani氏は分析している。

 ベンダー2位は韓国Samsung Electronicsだった。出荷数は前年同期比51%増の60万台で、シェア16%を獲得した。

 3位は中国Lenovo Group(聯想集団)でシェアは9%、前年同期比75%増の30万台を出荷した。以下、韓国LG Electronics(シェア8%)、米Garmin(シェア4%)が続いた。

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