図1●国内3Dプリンター本体および関連市場売上額推移(2013~2021年)
図1●国内3Dプリンター本体および関連市場売上額推移(2013~2021年)
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図2●国内3Dプリンター市場セグメント別出荷台数推移(2013年~2021年)
図2●国内3Dプリンター市場セグメント別出荷台数推移(2013年~2021年)
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 調査会社のIDC Japanは2015年6月23日、国内の3Dプリンターと関連市場に関する調査結果を発表した。それによると、3Dプリンター本体と関連市場を合計した売上額は2014年に前年比65.3%増の336億3000万円にまで拡大。2014年~2021年にかけて、同市場が年平均18.8%の高い成長率を維持し、2021年には1123億7000万円に達すると予測した(図1)。

 3Dプリンター本体の売上高についても調査。それによると、2014年の売上額は、同80.3%増の208億円。市場セグメント別では、本体価格50万円未満のデスクトップ3Dプリンターが15億2000万円で構成比7.3%、本体価格50万円以上のプロフェッショナル3Dプリンターが192億8000万円で同92.7%だった(図2)。2014年~2021年にかけて、3Dプリンター本体売上額が年平均13.4%で拡大。2021年には502億8000万円に達すると分析した。関連市場については、2021年に周辺サービスが320億5000万円、造形材料が300億4000万円に拡大すると予測している。

 3Dプリンターの本体出荷台数についても調査。それによると、2014年には同157.1%増の9927台に達した。内訳は、デスクトップ3Dプリンターが7750台で構成比78.1%、プロフェッショナル3Dプリンターの出荷台数が2177台で同21.9%。3Dプリンターの出荷台数が、2014年~2021年にかけて年平均27.9%で拡大すると指摘。2021年には5万5545台に達すると予測した。

 周辺サービスの売上額は、同44.1%増の86億1000万円。3次元受託造形(3Dプリント)サービスが普及して利用者が増えたこと、プロフェッショナル3Dプリンターの稼働台数増に伴って保守/修理サービスの売り上げが増加したことが背景にあると分析している。造形材料の売上額は、同49.1%増の42億2000万円に達し、稼働台数増に加えて、造形材料の多様化や業務用途の拡大などにより、消費量が増加しているという。

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