図●世界市場における携帯電話サービス契約数と携帯電話普及率の推移
図●世界市場における携帯電話サービス契約数と携帯電話普及率の推移
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 調査会社の矢野経済研究所は2015年6月23日、世界の携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると、2014年の世界の携帯電話サービス契約数は74億9487万5000契約で、世界人口に対する携帯電話普及率は103.5%。2015年には77億7863万契約(同106.2%)を見込み、2020年には87億6924万契約にまで拡大すると分析。世界人口に対する普及率が113.6%にまで達すると予測した()。

 同社は、携帯電話の世界市場の動向について、これまでBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)や北米市場が、新規契約の獲得を牽引してきたと分析。ここにきて、それらの市場に加え、ASEAN、中央アジア、中南米および一部のアフリカ市場での増加が顕著だという。

 世界市場での第四世代携帯電話サービス(以下、4G)の契約数についても調査。それによると、2015年の世界市場における4Gサービスの契約数は、10億1300万契約に達すると予測。4Gサービスは2015年1月時点で、世界352の通信事業者によって商用サービスが提供されているという。その中でも、2014年に商用サービスが開始された中国市場の伸びが顕著であると指摘した。

 一方、フィーチャーフォンとスマートフォンを合わせた「ハンドセット」に関する調査も実施。それによると、2015年の世界のハンドセット出荷台数を18億8124万5000台と予測した。ハンドセットの内訳は、フィーチャーフォン出荷台数が4億3713万3000台で、スマートフォンが14億4411万2000台。ハンドセット全体での出荷台数は、2014年とほぼ同水準となるという。

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