調査会社のノークリサーチは2016年6月6日、中堅・中小企業におけるIaaS/ホスティングの導入実態に関する調査結果を発表した。年商500億円未満の企業を対象に、今後1年以内にクラウドとオンプレミスを含めた「広義のサーバー」の新規導入または追加/更新の有無を尋ねた結果、「オンプレミスを新規導入」と回答した企業は2015年比13.6ポイント減の4.8%に減少。一方で、「クラウドを新規導入」と回答した企業は、同2.4ポイント増の9.5%に達した(図1)。

図1●「広義のサーバー」の導入予定
図1●「広義のサーバー」の導入予定
出所:ノークリサーチ
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 オンプレミスあるいはクラウドの追加/更新の意向を示した企業についても調査した。それによると、「オンプレミス追加/更新」と解答した企業は同16.4ポイント増の42.9%となり、「クラウド追加/更新」も同14.4ポイント増の31.7%に達した。

 同社は、「オンプレミス新規導入」が減少する一方、「クラウド新規導入」が増加していること、「クラウド追加/更新」の伸び幅が同14.4ポイントと堅調だったと指摘。中堅・中小企業における今後のサーバー環境選定において、クラウドの存在感が大きくなりつつあると分析した。

 一方、同社は今後1年以内に導入予定の「広義のサーバー」の形態として「ホスティング(共用サーバー)を利用」を選択した企業に対し、その導入理由を尋ねている。それによると、「要求される処理能力が高い」と回答した企業が50%に達し、「管理/運用の費用を安価に抑えることができる」が42.9%、「様々なシステムやサービスと連携できる」「管理/運用の作業負担を軽減できる」がそれぞれ28.6%と続いた(図2)。

図2●IaaSまたはホスティングを導入する理由
図2●IaaSまたはホスティングを導入する理由
出所:ノークリサーチ
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